お花の専門的な言葉

001 秋の七草(あきのななくさ) 日本の秋に咲く代表的な草花のこと。ハギ、キキョウ、ススキ、ナデシコ、オミナエシ、クズ、フジバカマ の7種類。

002 維管束(いかんそく) 根から吸い上げた養分や水分が通る管(道管)や、葉でつくられた栄養分が通る管(師管)などがたくさん集まって束になった部分のこと。根、茎、葉の中を通っている。

003 一年生(一年草)(いちねんせい) 種子が発芽し、花が咲き、そして枯れるまでの一生を一年で終えること。そのような植物を一年草という。

004 遺伝子組換(いでんしくみかえ) ある生物の遺伝子を取り出し、種類の異なる別の生物に入れて、新しい性質を持った生き物をつくること。

005 羽軸(うじく) 葉身全体の軸になるところを中軸といい、さらにつけた羽片が切れこんだ葉をつける場合、その軸を羽軸という。

006 羽状複葉(うじょうふくよう)  小葉が軸(葉の中心の軸)の両側に羽のようにつき、全体として1枚の葉を形成しているもの。

007 栄養葉 (えいようよう)シダ植物において、胞子をつけず、光合成をする葉

008 液果(えきか) 中身に液をたくさん含む果実のこと。ミカン、モモなど、多くのくだものは液果である。

009 腋生(えきせい) 葉腋(葉のつけ根)に生じること。

010 越冬芽 (えっとうが)  冬に成長を一時的に止めた状態にある芽のことで、冬を越すために特別にできる。

011 円錐花序(えんすいかじょ) 多くの花序のうち下枝は上の枝より長い。花全体が円すい形になる。

012 科(か) 生物をなかま分けしたとき、よく似たものをグループにする。よく似た種を集めたグループを「属」といい、よく似た「属」を集めたグループを「科」という。

013 外果皮 (がいかひ) 種子をつつむ部分を果皮といい、その果皮を三つに分けて、外側から外果皮、中果皮、内果皮と呼ぶ。この一番外側の皮のこと。モモでいえば外側の皮。

014 外花被(片)(がいかひ(へん)) がく、花弁を合わせて花被というが、質や形が同じか似ている場合の外側にある花被(片)。

015 塊茎(かいけい) 地中にある茎(地下茎)にでんぷんなどがたまって太った状態のものをいう。ジャガイモなどを思い浮かべればよい。

016 花芽(かが(はなめ)) 将来花になる芽のこと。

017 花冠(かかん) 一つの花のはなびら全体を指す言葉。

018 萼(がく) 花冠 (花びら、またはその集まり)の外側の部分をいう。

019 角果(かくか) 2心皮性のさく(蒴)果でたてに2片に割れるもの。

020核果(かくか) 水分を多く含む果実で、内果皮が木質化したもの(ウメ、サクラの果実など)。

021 殻斗(かくと) 身近な殻斗の例としてはドングリの帽子がある。包(包葉)が融合して果実を抱くようになったおわん状のものを指す。

022 萼片(がくへん) がくをつくっている一枚一枚の片のこと。

023 花茎(かけい) 地下茎から直接出て花だけつける茎のこと。

024 果梗(かこう) 果実のつく柄。

025 飾り花 (かざりばな)  アジサイなどの、おしべもめしべも持たない花のこと。中性花と同じこと。

026 花糸(かし) おしべのやく(花粉を入れるふくろ)についている柄のこと。

027 花軸(かじく) 花柄を分枝している中央の茎の部分を指す言葉。

028 花序(かじょ) 花の付き方は種類によってだいたい決まっている。花序とは、この花の付き方を指す言葉。

029 花穂(かすい) 一本の軸(花軸)に群がるように付いているような花全体を指す言葉。

030 花托(かたく) 花柄の上端で、花弁・めしべなどをつける部分のこと。

031 花柱(かちゅう) めしべの一部で、柱頭と子房との間の円柱状の部分のこと。

032 果肉(かにく) 液果のうち食べられる部分のことで、液を多く含む。

033 花盤(かばん) めしべの付け根(基部)をとりまく肉質のみつを出すところ。

034 果皮(かひ) 果実のうち、種子を包む部分のこと。内果皮、中果皮、外果皮に分けられる。モモなどのくだものはこのうち中果皮を食べている。

035 花被(かひ) 花冠とがくの区別がつかないような花において、これらをまとめて花被(かひ)とよぶ。

036 花被片(かひへん) 花冠とがくの区別がつかないようなとき、これらをまとめて花被(かひ)という。花被片は花被の一つ一つの片のこと。つまりはなびらまたはがく片のこと。

037 株立ち(かぶだち) 一つの根から数本の株が出ること。

038 花柄(かへい) 花軸から分枝し各々の花をつけている柄の部分のこと。

039 花弁(かべん) はなびらのこと。

040 仮雄しべ(かりおしべ) 形は残っているが退化して花粉をつくらなくなったおしべのこと。

041 果鱗(かりん) 球果につく鱗片。

042 冠毛(かんもう) タンポポやその他のキクのなかまの植物で、果実の上端にある毛状のもの。がくが変形したもので種子をまき散らすのに役立つ。

043 擬越冬芽(ぎえっとうが) 越冬芽のように見えるがそうでないものをいう。

044 帰化(きか) もともとその国にいなかった生物が、外国から入ってきてその国で繁殖できるようになった状態。

045 偽果(ぎか)  子房以外の部分が子房といっしょになってできた果実のこと。イチジクやナシなど。

046 気孔(きこう) 葉の表面にあって、空気が出入りをするための、閉じたり開いたりできるあな。

047 気根(きこん) 空気中に出ている根で、酸素や水分を取り込む。

048 気室(きしつ) 空気の入った部屋。

049 寄生(きせい) 他の生物から栄養分を横取りして生活すること。

050 擬包膜(ぎほうまく)  葉の縁が反り返り、縁につく胞子のう群を筒む膜状のもの。

051 球果(きゅうか) 果実のように鱗片で種子をおおうもの。

052 休耕田(きゅうこうでん) 耕作を休んでいる田んぼのこと。

053 距(きょ) がくやはなびらの基部にある袋状の突起のこと。中にみつせんがある。

054 鋸歯・きょ歯(きょし) へんぺいな葉の縁につくノコギリ状のきざきざのこと。

055 菌類(きんるい) キノコやカビのなかまをまとめて菌類という。

056 クローン(くろーん)  ある個体の体の一部から、あるいは個体の分裂などによって殖えた、まったく同じ遺伝子を持つ個体のこと。さし木やイモで増やすことはクローンをつくることである。

057 群落(ぐんらく) 同じ場所に生育しているさまざまの種類の植物を、全体として一つのまとまりとしてみたもの。

058 合弁花(ごうべんか)  一枚一枚のはなびらが根本で融合しているような花。

059 黄葉(こうよう) 黄色く色づく葉の状態。

060 紅葉(こうよう) 赤く色づく葉の状態。

061 互生(ごせい) 葉が一カ所から一枚ずつ、たがいちがいに出ている状態。

062 根茎(こんけい) 根のように見える茎(地下茎)のことをいう。地中で横にのびる。ハスのレンコンの部分など。

063 根りゅう菌(こんりゅうきん) 根に根りゅうという粒のような物をつくり、その中に入りこんだ菌。

064 細胞(さいぼう) 生物体をつくっている単位のこと。すべての生物は細胞が一つ、あるいはたくさん集まってできている。

065 細胞壁(さいぼうへき) 植物にしかなく、細胞を包む堅い構造物。

066 蒴(さく) 蒴果ともいう。果皮が乾燥して縦に割れて種子をまき散らすような果実のこと。ホウセンカを考えればよい。

067 3倍体(さんばいたい) 細胞の中にある染色体の形や数は、生物の種によって決まっている。そして細胞によって、このひとそろいのセットを、1セットつしか持たないもの(1倍体)、2セット持つもの(2倍体)、3セット持つもの(3倍体)などがある。卵や精子(花粉)をつくってふえる生物のからだの細胞は通常2倍体である。植物などではこれを人工的に3倍体にした品種があって、これらは通常種ができない「種なし・・・・」になる。

068 散房花序(さんぼうかじょ) 花は多数で、全体は円すい形を逆さにした形になる。柄がつき互生するが下の花の柄ほど長い。

069 自家受粉(じかじゅふん) 花粉を、その花粉を取ったのと同じ個体のめしべにつけること。

070 4強雄ずい(しきょうゆうずい) 6本あるおしべのうち4本が長いこと。

071 シダ植物(しだしょくぶつ) 根・茎・葉の区別はあるが、花を咲かせず、胞子で殖える植物のなかま。

072 子房しぼう) めしべの根元にあり、将来果実になる部分のこと。

073 子房下位(しぼうかい) 子房の上部にがく,花弁がつくような位置関係のこと。

074 雌雄異株(しゆういしゅ) オスの株(おばなしか咲かせない)とメスの株(めばなしか咲かせない)が別々に分かれていること。

075 集散花序(しゅうさんかじょ) 最初の花は軸の先端につき、その下から出る側枝に次の花をつける。これをくり返して次々に花がついていくような花の付き方のこと。

076 主根(しゅこん) 発芽の時に一番はじめに出てきた根がそのまま太った根のこと。

077 宿根(しゅっこん) 根を地中に残したまま戸外で冬越しして春に成長を始めるような植物のことを宿根草(しゅっこんそう)という。この語は、特に園芸品種に対して使われることが多いが、山野草にも使われる。宿根とはそういった植物の根のこと。

078 受精(じゅせい) 動物では精子が卵と合体することをいうが、植物では花粉の中の精子に相当する細胞とめしべの中にある卵に相当する細胞が合体することをいう。

079 受粉(じゅふん) 花粉がめしべの柱頭につくこと。

080 小花(しょうか) キクのなかまに見られるように、たくさんの花が集まって一つの大きな花(頭状花)をつくる場合、その一つ一つの小さな花を指す。小花はそれ一つで花としての構造を持っている。

081 殖芽(しょくが) 無性芽(むせいが)ともいう。芽が落ちて新しく育つ。

082 集合果(しゅうごうか) 単果(1つの果実)が集まってできた果実。

083 小穂(しょうすい) イネのなかまなどで穂状に1~数個の花をつけている部分。この小穂がたくさん集まってさらに大きな穂状の花になっている。

084 小葉(しょうよう) 複葉をつくっている一つ一つの葉のこと。

085 照葉樹(しょうようじゅ) 年間を通して緑色の葉を持ち(常緑)、葉が平たい植物(広葉樹)のこと。

086 照葉樹林(しょうようじゅりん) 照葉樹が主体となった樹林のこと。

087 常緑(じょうりょく)  年間を通じて緑色の葉を持つこと。

088 食草(しょくそう) チョウなどの昆虫が好んで食べる植物のことをその昆虫の食草という。

089 心皮(しんぴ) 植物のさまざまな器官は葉が変形してできたものと考えられている。心皮は、めしべをつくりあげるもとになる葉と考えればよい。つまり、心皮と呼ばれる、もともと葉であったものが、形を変えて、子房・花柱・柱頭になる。

090 針葉樹(しんようじゅ) 針のような形をした葉を持った木。(広葉樹にたいして)

091 蕊(ずい) 茎の中心になる組織で、そこは維管束で占められていない。ずいがなくなると中空になる。

092 穂状花序(すいじょうかじょ)  伸びる花軸に柄のない花が軸にほぼ均等に多くつく花のつきかたのこと。

093 水中葉(すいちゅうよう) 水生植物のうち、葉を浮かせたり(浮葉植物)、空中に出す(抽水植物)において、水中に沈んだ状態で出ている葉のこと。

094 生殖細胞(せいしょくさいぼう) 花粉の中にある精細胞やめしべの中にある卵細胞など、将来合体して新しい個体をつくるもとになる細胞のこと。

095 石果(せきか) 核果ともいう。果実に核(最もかたい)を持つもの。

096 石化(せきか) 茎の一部が異常に平らになるようすのこと。帯化ともいう。

097 舌状花(ぜつじょうか) 舌のように細長い形をしたはなびらを持った花のこと。

098 全縁(ぜんえん) 葉の縁に鋸歯や切れ込みがない。

099 腺体(せんたい) ねばねばした液を出す腺をつけるところ。

100 腺毛(せんもう) ねばねばした液を出す腺があって、先がふくらんでいる毛。

101 そう果(そうか) 果実の中に一つの種子しかなく、開かないもの。

102 総状花序(そうじょうかじょ)  伸びる花軸に柄がある花が軸に均等に多くつく花のつきかたのこと。

103 総状花穂(そうじょうかすい)  柄のない花が軸にほぼ均等に多数ついたもの。

104 総包(そうほう) タンポポなどキクのなかまの頭状花の基部にあり全体を包むような構造物のこと。

105 総包の外片(そうほうのがいへん) 総包のうち外側にあるもの。

106 総包の内片(そうほうのないへん) 総包のうち内側にあるもの。

107 属(ぞく) 生物をなかま分けしたとき、よく似たものをグループにする。よく似た種を集めたグループを「属」という。

108 束生(そくせい) 同じところから束で出る。

109 側脈(そくみゃく) 主脈から出て葉の縁へ向かう脈のこと。

110 袋果 (たいか) 1心皮のもので、果皮が熟すと縦に割れる果実のこと。モクレン、シキミ、ボタン...など。

111 帯化(たいか) 茎の一部が異常に平らになるようすのこと。石化ともいう。

112 台木(だいぎ) 接ぎ木をするときの台にする方の木、つまり根がついている木の部分。

113 対生(たいせい) 葉が1つの節から2枚出るようなつきかた。

114 体内時計(たいないどけい) 生物の体内に、外界とは無関係に、自律的に時間を測定するしくみがあることが知られており、これを体内時計という。

115 大胞子葉(だいほうしよう) めばな(めすの胞子)のつく葉。

116 たく葉・托葉(たくよう) 葉の付け根に生じる突起状、あるいは葉状の構造物。

117 多型(たけい) 同じ種でありながら、体のある部分の形や色などが、個体によって違って現れてくること。<> 118 多心皮類(たしんぴるい) 多数の心皮よりなる果実のこと。

119 多年生(多年草)(たねんせい) 二年以上にわたって生存することで、その植物のことを多年草という。単為生殖(たんいせいしょく)受精することなく、卵細胞だけから発生して一人前の個体になること。

120 短枝(たんし) 節の間がつまって短い枝に何枚かの葉のつく枝。

121 単為生殖(たんいせいしょく) 受精することなく、卵細胞だけから発生して一人前の個体になること。

122 単葉(たんよう) 複葉に対して、葉身が一枚の続いた面の葉。

123 地衣類(ちいるい) 岩石や樹皮上などにはりつくように生育する、菌類と藻類の共生した植物のこと。

124 地下茎(ちかけい) 地中にある茎のこと。

125 地上茎(ちじょうけい) 地上にある茎のこと。

126 中果皮(ちゅうかひ) 種子をつつむ部分を果皮といい、その果皮を三つに分けて、外側から外果皮、中果皮、内果皮と呼ぶ。中果皮はモモなどでは食べる部分である。

127 頂生(ちょうせい) 茎などの軸の先に花や芽がつくこと。

128 中性花(ちゅうせいか) おしべやめしべが退化してなくなってしまい、種子をつくることがない花。アジサイの飾り花などのこと。

129 柱頭(ちゅうとう) めしべの先端部のことで、ここに花粉がつく。

130 虫媒花(ちゅうばいか) 昆虫によって花粉が運ばれ受粉する花のこと。

131 鳥媒花(ちょうばいか) 鳥によって花粉が運ばれ受粉する花のこと。

132 長枝(ちょうし) 節の間が長く枝全体が長くなる枝。

133 頂部(ちょうぶ) ジャガイモにおいてはイモと茎がついていた部分。

134 つぎ木・接ぎ木(つぎき) 植物の枝などを切り取り、近いなかまの別の種類の植物の茎に接続して育てる方法。台になる根のある方を台木、上に接ぐ方を接ぎ穂という。

135 翼(つばさ)  葉柄の部分にある平たく広がった構造物のこと。

136 低木(ていぼく) 成長しても1~2m程度の高さにしかならない樹木。(はんらくよう)

137 適応(てきおう) 置かれた環境など、その情況によくかなうこと。結果としてその環境の中で生き残る可能性が高くなる。

138 頭花(とうか) たくさんの小花が茎の先端部に集まって大きな一つの花のようになったものをさす。

139 筒状花(とうじょうか) はなびらが根元で融合し筒状になった部分を持つ花のこと。

140 藤本(とうほん) つる植物一般のこと、またつるのこと。

141 内果皮(ないかひ) 種子をつつむ部分を果皮といい、その果皮を三つに分けて、外側から外果皮、中果皮、内果皮と呼ぶ。種子のすぐ外側にある部分。

142 内花被(片)(ないかひ(へん)) がく、花弁を合わせて花被というが、質や形が同じか似ている場合の内側にある花被(片)。

143 胚(はい) 卵細胞が分裂して育っている途中のものをいう。植物では、特に種子の中にあってまだ形のはっきりしない時期のものを指す。

144 胚軸(はいじく) 2枚の子葉が分かれていて、その下の根までの部分。

145 胚珠(はいしゅ) 受精によって、その内部で胚を形成。成熟して種子となる器官(胚心)。

146 杯状花序(はいじょうかじょ)  先端につく花が、さかずき状の総包に包まれるもので、花序が一つの花に見える。

147 胚乳(はいにゅう) 種子の中に栄養分を蓄えるための特別な部分。

148 白亜紀(はくあき) 地質時代 (地球の歴史をはかるための時代区分) の区分で、中生代最後の時代。このころからきれいな花を咲かせる被子植物が栄えてきたとされている。

149 花の穂(はなのほ) 花穂のこと。

150 春の七草(はるのななくさ) 日本の春に咲く代表的な草花。セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ が春の七草。

151 半下位(はんかい) 子房の中部から上でがく,花弁がつくような位置関係のこと。(アジサイ属のもの)

152 半寄生(はんきせい)  寄生しながらも自分自身で栄養分をつくるような生活をすること。

153 半落葉(はんらくよう) 年や株によって、落葉するか、または葉をつけたまま冬を越すこと。

154 皮目(ひもく) 樹木の樹皮にあって空気を通す部分。

155 品種(ひんしゅ) 人が野生の生物を改良してつくった、野生には存在しない性質を持った種類のもの。犬を考えればよく分かる。

156 品種改良(ひんしゅかいりょう) 品種にさらに手を加え、人に役立つ新たな性質を持った生物につくりかえていくこと。

157 斑入り葉(ふいりば)  緑の中にしろいまだらもようが入った葉。

158 風媒花(ふうばいか)  

159 副花冠(ふくかかん)  スイセンなどで、花冠の内側にあって花冠に見える構造物のこと。

160 副萼片(ふくがくへん) がくの外側にあるがく状のもの。開花前の花を保護する。

161 複葉(ふくよう) 二枚以上の小さな葉(小葉)からなる葉のことで、全体で一枚の葉と考えられるもの。アケビ、マメの仲間などに見られる。

162 浮遊性(ふゆうせい)  根を水底におろさず、水中にある状態の水生植物。

163 閉花受精(へいかじゅせい) 閉鎖花の内部で自家受粉して受精すること。

164 閉鎖花(へいさか) 花を開かずつぼみだけの状態で終わる花のこと。

165 変異(へんい) 同種の個体どうしの間で、違った性質や状態をあらわしていること。

166 変種(へんしゅ) その種の1基準となる形や色と少し違った形や色を持つ集団、あるいはそれに属する個体のこと。

167 包、苞(ほう) 芽やつぼみをつつむような構造物のこと。

168 訪花昆虫(ほうかこんちゅう)  花粉やみつを求めて花を訪れる昆虫のこと。

169 胞子(ほうし) 新たな個体をつくり出すもとになる細胞で、ふつう袋のなかにできる。発芽後雄・雌両方の器官をもったものと、雄・雌の器官が別々のものがある。シダやコケ、またカビ・キノコなどが持っている。

170 胞子嚢(ほうしのう) 胞子を入れている袋状の構造物。

171 放射相称(ほうしゃそうしょう) 生物をある方向から見たときに、対称軸が3本以上見いだせるような形を持つとき、放射相称という。ヒトデなどを考えるとよくわかる。

172 胞子葉(ほうしよう) シダ植物で胞子をつける葉のこと。

173 包鞘(ほうしょう) 総包に相当するもので、非常に固くなったもの。

174 房状花序(ぼうじょうかじょ)  花は多数つくが柄があり、軸にほぼ同じようにつく。アブラナを参照するとよい。

175 包膜(ほうまく) シダ植物で胞子の集まり(胞子のう群)を包みこんで保護する膜のこと。

176 包葉(ほうよう) 包と同じ意味。つぼみや芽をつつむ構造物のこと。

177 包鱗(ほうりん) 花芽を腋にもつ普通葉よりずっと小型になった葉のこと。

178 匍匐茎(ほふくけい) 地面をはうように伸びる茎のこと。

179 匍匐枝(ほふくし) 主茎のつけ根の節から出て地表を水平にのびる枝。

180 無性芽(むせいが) 栄養分をたくわえて太った芽で、落ちて新しい個体が生まれる。むかご。

181 零余子(むかご) 栄養分をたくわえて太った芽で、落ちて新しい個体が生まれる。無性芽。

182 雌球果(めきゅうか) め花をつける球花。

183 葉腋(ようえき) 葉が茎にくっついている根本の部分のこと。

184 葉芽(ようが) 将来、葉をつくる芽のこと。

185 幼芽(ようが) 発芽し新しく出た芽でそれが成長していく。

186 葉茎(ようけい) 葉と一体になった茎のこと。

187 葉身(ようしん) 葉の平たい部分を指す。

188 葉枕(ようちん) 葉の付け根にあって、内部の圧力を調節して葉を動かすことを可能にした部分。

189 葉柄(ようへい) 葉身と茎をつなぐ柄の部分。

190 葉脈(ようみゃく) 葉身内を走る維管束の部分。

191 翼(よく) カエデなどの種子についている、つばさ状の構造物で、風を受けて飛びやすいようになっている。

192 翼果(よくか) 翼を持った果実。
193 裸花(らか)がくやはなびらのない花のこと。

194 ランナー(らんなー) 走出枝ともいう。親の茎の節から出て水平方向に伸びる。

195 離層(りそう) 落葉するときに、葉柄の付け根にできる特殊な部分で、ここから葉が離れて落ちる。

196 両性花(りょうせいか) おしべとめしべの両方を持つ花のこと。おばな、めばなと分かれているものは単性花という。

197 鱗茎(りんけい) 地下茎の一種で、地下の茎のまわりにたくさんの葉が重なるようにしてでき、そこに栄養分が蓄えられたもの。タマネギなどを考えるとよい。

198 林床(りんしょう)  林の中の地面部分を指す言葉。

199 輪生(りんせい) 葉が茎の一カ所から3枚以上出ること。

200 鱗片状鞘(りんぺんじょうさや) 鱗片状でさやのようにまく。

201 ロゼット(ろぜっと) 根のすぐ上から何枚もの葉が出て、地面に接するように放射状に広がったもの。
202 若菜(わかな) 早春に芽生える食用になる草のこと。特に春の七草を指すこともある。

203 わき芽(わきが) 葉腋の部分から出てくる芽のこと。

「白岩先生の植物教室」より複写しています。 小学校の先生方のためにおつくりなり、複写を認めていらっしゃるようなんですが、私も分からない言葉が多くあります。このブログをご覧いただける方々にも、お役に立つと思います。白岩先生のご主旨と少し違うかもしれません。もし、ご覧になられたらご了承いただけると嬉しいです。

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